【失敗談】スマホに「自分専用AI秘書」を作ろうとして、結局「手動」に戻った話。~プログラマーじゃない私には、API連携はまだ早すぎました~

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「外出先でも、スマホをパッと見るだけで『今やるべきこと』が分かるようにしたい」

フリーランスの方なら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。 私もその一人です。

複数の案件を抱えていると、頭の中がごちゃごちゃになりがち。 そこで私は、Googleスプレッドシートをスマホの「コックピット(操縦席)」に見立てて、そこにタスクやスケジュールを自動で表示させる計画を立てました。

結論から言うと、この計画は大失敗(開発断念)に終わりました。 今日は、なぜ私が「AI秘書の自作」を諦め、アナログな運用に戻ったのか。その「技術の壁」と「気づき」をシェアします。


「ランダム表示」じゃ意味がない

最初は順調でした。 Googleスプレッドシートに、私のタスク一覧(TaskDB)を表示させること自体は難しくありません。

しかし、すぐに違和感に気づきました。 表示されているタスクが、単にリストの上から順番に並んでいるだけだったり、ランダムだったりしたからです。

「違う、そうじゃない」

私が欲しかったのは、ただのTo-Doリストではありません。 「ハコさん、今のロードマップと緊急度を考えると、今日はこれを最優先でやるべきですよ」 という、AIによる「判断」が欲しかったのです。

そう要望を出してみると、実現には「GeminiのAPI連携」が必要だと分かりました。 ただの表計算ソフトではなく、裏側でAIの脳みそを繋ぐ必要があるということです。

ここから、私の迷走が始まりました。

エラーの無限ループ

Googleの「AI Studio」でAPIキーを取得し、Google Apps Script(GAS)というプログラムに組み込んでもらいました。 「これでAIが私のタスクを賢く選んでくれる!」とワクワクしたのも束の間。

私の前に立ちはだかったのは、真っ赤なエラーメッセージの嵐でした。

  • models/gemini-1.5-flash is not found (モデルが見つかりません)
  • Permission denied (権限がありません)

バージョンを修正してもらっても、次は別のエラー。それを直すと、また最初のモデルエラーに戻る……。 プログラマーではない私にとって、訳のわからない英数字のエラーと格闘する時間は、苦痛以外の何物でもありませんでした。

手段が目的になっていないか?

エラーと格闘して数時間。ふと我に返りました。

「私、なんでこんなに必死になってるんだっけ?」

やりたいことは、「今日のタスクを整理して、スッキリした状態で仕事を始めたい」。ただそれだけです。

もし、このシステムが完成したとしても、元となるデータ(タスクやロードマップ)は私が手入力しなければなりません。 「手動で登録して、苦労して作ったプログラムで表示させる」 それって、メモ帳に「今日やること」を書くのと何が違うの?

むしろ、複雑なプログラムを組めば組むほど、「メンテナンス」という新たな仕事が増えてしまいます。

結論:AIは「作る」より「話す」ほうが早い

結局、私はAPI連携も自作アプリもきっぱり諦めました。 その代わりに選んだのは、「週末にGeminiとチャットする」という、極めてシンプルな方法です。

プログラムに判断させようとすると難しいですが、チャットで相談するのは簡単です。 「今週のタスク、これとこれがあるんだけど、どっちからやるべきかな?」 そう投げかければ、Geminiは私のロードマップを考慮して、完璧なアドバイスをくれます。

  • システム化しようとすると、エラーが出る。
  • チャットで相談すれば、文脈まで理解してくれる。

非エンジニアの私にとっては、後者の方が圧倒的にコストパフォーマンスが良かったのです。

まとめ

「自動化」や「AI連携」という言葉は魅力的です。 でも、無理にツールを作ろうとして、本来の業務時間が削られてしまっては本末転倒。

「AIは、無理に組み込むより、良き相談相手として使う」

これが、エラーの海に溺れた私が見つけた、現時点での最適解でした。 もし同じように開発で沼にハマっている方がいたら、「それ、チャットで解決しない?」と問いかけてみてください。意外と、答えはシンプルかもしれませんよ。

ちなみに、AIに頼らず「メモ帳」で作ったこのリネームツールは、今も毎日愛用しています。単純作業の効率化なら、こちらの方がおすすめです。

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